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変幻本舗

気がつけば・・・ あなたの身体も変化する

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ピアス×2 第六十三話 ラスト前

ピアス×2


第六十三話







ガツッ!!!


「うがっ!!!」


それは意外な人物だった。


手に金属バットを持って新谷の後頭部を強打したのは、背の低い不気味な男、梶原だったのだ。


「うぐぐぐぐ・・・・なにを?する・・・・ううう・・・・」


後頭部を抑えて苦しがる新谷。


そんな彼には目もくれずに梶原はこうカエデに持ちかけてきた。


「なあ・・・・カエデさんよぉ・・・・取引しねーか?」


「え?」


意外な男の出現とその意外な行動による展開にカエデは頭が混乱しそうだった。


「このままじゃあ逃げ切れても新谷の仲間だと警察の追っ手が厳しくなるのは目に見えている。


だからここでこいつを殺してあんたたちを救うとするわ。ここを出るときもあんたが俺も被害者だと


証言してくれればそれでお互い無事に逃げ切れるということだぁ」


この男はこう見えてなかなか図太い・・・・


カエデは瞬時に頭を整理した。


「わかったわ・・・そのかわりこっちの条件をもう一つ飲んでもらうわよ?」


そしてそう言って梶原を睨みつける。


「条件だぁ?なんだよ?」


「この男は絶対に許せない!こいつだけは絶対に許しては駄目なの!だから・・・・」


カエデはこれまでの恨みを込めて梶原に話した。



・・・・・・・・・・・・・・・・



「わかったぜぇ・・・・あんたの言うとおりにしてやるよ・・・・まあオレもこいつには


こき使われたからむかついてんだよなぁ・・・・・」


梶原はそう言うと後頭部を押さえて苦しむ新谷の上半身を抱き起こす。


そして片手で彼の口に手を当てて抑え、もう片方の手に持つ医療用メスで


躊躇なく彼の首筋を切り裂いた。


サクッ!


ビシュゥゥゥ!!!!


そこからは勢いよく鮮血が飛び散ったのだった。


「ウガガガガガガ!!!ううう!!うう!う!う・・・・・・・」


あまりにも一瞬に大量の血液が飛び出た為、新谷は出血の為のショックで即死状態だった。


この男、冷徹非情に人を殺す・・・・


先ほどのこの男の申し出をカエデは断らなかった。


それは・・・・


もし断れば自分がこの男に殺されるだろうと予測したからだった。


さっき彼を殴り倒した時は鋭利な刃物など手にしていなかったが、


今はきっと違うだろう・・・・


その武器で私なんか一瞬で殺されるだろうと、カエデは感じ取っていたのも事実だった。


そしてその申し出を受けて新谷は殺された。


今カエデの目の前で、全ての元凶となった男は絶命したのだった。


しかしカエデの条件はそこで終わらなかった。


「姉さんも鬼だねぇ?新谷にこんな最後を迎えさせろって条件突きつけるんだから?」


カエデは梶原にひとつの銃弾を手渡した。


それは彼が手にしていた拳銃から取り出した残りの一発だった。


一歩間違えばそれが自分の額を打ち抜いていたものだ・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



次に楓はすぐさま浩一のもとへ駆け寄って抱え起こそうと声をかけた。


「浩一くん!しっかりして!」


彼の身体の下は大量の血で赤く染まっている。


「ううう・・・・・・・・」


カエデの呼びかけにも浩一の反応は鈍かった。


「しっかり!もうすぐ助けが来るわ!もう終わったの!もういいのよ!」


彼女はさらに浩一を励まそうと必死に声を振り絞った。


すると・・・・


かすれるような弱々しい声が帰ってきた。


「え?あ?・・・・・その声は・・・・・カエデさんっすかぁ?・・・・・」


「うん!うん!そうよ!わたしよ!カエデ!しっかりして!」


「ああ・・・・どこにいるんです?声しか聞こえないや・・・・なんだか真っ暗で寒いんですよぉ・・・」


浩一の目は大きく見開いているのに・・・・・


彼の身体はカエデがしっかりとその上体を抱きかかえているのに・・・・・


彼には全くわからないほど、その容態は悪いようだった。


「私はここにいる!ここにいるよ!だから安心して!絶対に助ける!絶対よ!」


「あはは・・・ 夢見てんのかなぁ・・・ 真っ暗だよ・・・ それに何も・・・きこ・・・えなく


・・・・・・・・・・・なって・・・・・き・・・・・た・・・・・・・・・」


開け放たれたドアの向こう側から警官隊が近づいてくるのが見えた。


「おい!あそこに数人倒れているぞ!」


そう言ってやってきた警官は、その場で状況を理解しすぐに救急隊を招き入れた。


「大丈夫ですか!そっちの女性は?」


床に倒れている麗羅を見ようとするが・・・・・


「こちら既に死亡の様子、頭部を撃ち抜かれています!」


そう無線で報告すると、次にカエデにその横にいる梶原について尋ねた。


「この男は?ご存知なんですか?」


梶原の衣服は新谷の返り血で真っ赤に染まっていた。


その姿に不信を抱いた警官が、カエデにそう聞いてきたのだった。


すると彼女は


「ええ・・・・ 彼は私を救ってくれたんです。どうも彼もここに拉致され


連れてこられた被害者のようなんです・・・・ だから保護をお願いします・・・・」


カエデはそれだけ言うと再び浩一へ目をやる。


「それより早く!彼を!ひどい出血のうえ、薬物を投与されています!手遅れにならないうちに早く!」


警官にそう言い寄ったのだった。


「あ!はい!おい!早くしろ!こっちだ!」


警官は続いて入ってきた救急隊員に最優先で浩一の処置を指示した。


警官も救急隊員もすべてが浩一へ目を向けていたその時、


カエデは梶原とすれ違うように身を寄せて、先ほど彼に手渡した


ひとつの銃弾を受け取った。


「もう済んでるの?」


「ああ・・・・・ 完璧になぁ・・・・・・・・」


「そう・・・・ ありがとうね・・・・・・」


そしてそう一言二言交わして、梶原は先に部屋を出て堂々と保護される為に進んでいった。


「いかん!すぐに搬送する!血圧低下!心肺も機能していません!


心臓マッサージ開始だ!」


ストレッチャーに乗せられた浩一はそのまま救急車で運び出された。


そしてカエデもそのあとに救急隊に連れられて建物から出てきた。


外には多くの警官隊と、その中に一人心配そうな顔で優子が立ち尽くしていた。


救急隊員に肩を抱き寄せられて、カエデは優子のそばに行くことができない。


でも一人立ち尽くす優子を見つけた彼女は、大きく頷き笑顔を見せたのだった。


優子はそんなカエデの笑顔を見て、それまで堪えていたものが一気に吹き出たように


その場で立ちながら自分の手で口を抑えながら号泣しだしたのだった。


そしてカエデもそのまま救急車で病院へ運ばれることになる。



・・・・・・・・・・・・・・・・・



「だめだ!瞳孔反応なし!血圧依然上昇しません!出血量が多すぎます!


とにかく心臓マッサージで病院までつなぐぞ!」


「はい!」


救急車の中では浩一の命をつなぐ作業が懸命に続けられていた。


そしてそれは病院でも・・・・・・・・


だが・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




彼が処置を受けている手術室の前の待合所で、二人の女性が心配そうに待っていた。


一人はすぐに別の救急車で運ばれたカエデだった。


そしてもう一人は、別の車で駆けつけた優子だ。


カエデは軽症だったために、友人の浩一のために待たせてもらっている。


そして優子も先程申告した身元は偽名であり、本当はまだ高校生であることを申し出て


浩一ともども保護者の到着をこの病院で待つように言われていたのだ。


そうしていると、手術室のドアが開き数人の医者と横たわる浩一が運び出されてきた。


「あ!浩一!大丈夫?先生!浩一は?」


カエデと優子はすぐさま駆け寄って医者に問い詰めた。



すると医者はうなだれたまま小さく首を横に振る・・・・・・・



「懸命に処置をしましたが、残念ながら彼はここへ運ばれた時には既に息絶えており、


蘇生措置もむなしく・・・・手遅れでした・・・・・・本当に残念です・・・・・・・・・・」


医者はそう二人に告げたのだった・・・・・・・・・・



「い!いやぁあああああ!!!こういちが!こういちが!うそよ!そんなのありえないわ!」



優子が突然大きな声を上げて叫びだした。


「ねえ!ねえ!うそでしょ!目を開けてよ!こういち!ねえ!おきてよ!」


そして横たわる浩一にすがりつき、叫びながら揺り動かすのだった。


カエデはそんな優子の身体をしっかり押さえて一緒になって浩一に目を向けていた。


「うあわあああああああーーーーーん!こういちぃいいいいい!!!」


浩一の身体に顔をうずめてその場で泣き崩れる優子。


その声だけが虚しく病院の廊下にこだまするのだった。





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無念・・・・


浩一死す・・・・・・・・




次回感動の完結です。


お見逃しなく ビックリマーク



なぁ~~んて


格好つけちったよ~~~~


いやー゚。(*^▽^*)ゞ








(´▽`*)アハハ



まあそんなたいそうないいものでもないので


適当に読んじゃってよ~ 音譜








m(*T▽T*)m


あ~~ん ちが~~う!


本当はほんとに時間ある人だけでいいから


最終話なので・・・・ 


読んでくれたら嬉しいでござる・・・ あせる







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  1. 2012/07/27(金) 16:11:02|
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