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変幻本舗

気がつけば・・・ あなたの身体も変化する

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ピアス×2 第六十一話


ピアス×2


第六十一話



一方、浩一を乗せた車は数十分走ったあと、見知らぬ建物の前で止まった。


そしてそこで降ろされた彼は、その中に連れ込まれていく。


建物の中は意外と広い。


長い通路の左右にいくつもの部屋の扉があった。


「どこだよ?ここは?」


両脇を固める男にそう聞くが、誰もそれには答えてくれなかった。


そして通路の一番奥にある扉を開いて、彼は中に押し込まれて突き飛ばされた。


「いってなぁー! あ!」


薄暗いその部屋はものすごい異臭に満ちていた。


突き飛ばされて強がった浩一は、すぐにその異様な室内に気がつき絶句した。


「なんだ?うわっ!」


広い室内のすみには数人もの男女がうずくまっている。


しかしその誰もが虚ろな眼差しで、まったく生気も感じられずこちらをただ見詰めているだけだった。


「な?なんだよ?こいつら?」


浩一がそれに戸惑っていると、一人の男が声をかけてきた。


「そいつらは今からおまえも仲間入りする事になる先輩さんたちだよ。」


「え?オレも仲間入り?」


そう声をかけてきたのは、カエデを眠らせると同時に彼女と一緒にここへ来た新谷だった。


「ああ・・・・・・ おい!すぐに通常の倍の量を打ってやれ!」


「はっ!」


そう言う新谷の指示で、まわりにいた若い男が浩一の両脇をガッチリと固めた。


「うぐっ!なにをする!はなせ!」


暴れもがく浩一だが、両方から押さえ込まれて身動きが取れなくなっている。


そして彼の前の暗闇から背の低い猫背の男が一本の注射器を手に近寄ってきた。


「ヒッヒヒヒ・・・・・こいつが新しい被検体ですかぁ・・・・・ こいつはいい・・・・


これだけ若ければいい反応が見られると思いますよぉ 」


そいつはそういいながら浩一の腕の服を捲り上げてきた。


「いいや、そいつは被検体じゃあないんだ・・・ こいつは殺してもかまわない。


ただその前に聞き出したいことがあってなぁ・・・・


ちょうどもうすぐ運び込まれてくる女と一緒に明日の朝までには誰に雇われて


どういう目的でウチの店を探ろうとしたのか聞きだせさえすればそれでもう用はないんだ」


新谷は冷酷な目を向けてそう言い放った。


「おお~・・・・こわいこわい・・・・新谷様は相変わらず冷たいかただ・・・・


わかりました。今2倍の量を投与して、それを数時間ごとに繰り返します。


すると明日の朝には、立派な中毒症状でもがき苦しんでこちらの言うことは何でも聞く


従順な奴隷に変わり果てている事でしょう。


そしてそれを聞き出せば、また私の好きなようにしてもかまわないので?」


新谷はその小さくて不気味な男を睨みつけて言う。


「ああ・・・・・聞き出せさえすればおまえにくれてやろう。好きにすればいい。


だが女の方は駄目だ。」


新谷がそこまで言った時に、ちょうどカエデが運び込まれた。


二人の男に抱えられた彼女は、部屋の中に連れ込まれて床に投げ出される。


ドサッ!


「おお~ これは美人だ・・・・ わかりました、新谷様の仰せの通り


この女は無事にお返しします。薬も使わずに聞きだせるようお任せください。


ただしこっちの男は・・・・・いっひひひひ」


ブスッ!


「うう!!ああああ!!!やめろ!やめろぉぉぉぉ!!!!」


叫びもがく浩一だが身動きがとれずに捲り上げられた腕に注射器を突き刺されてしまう。


「いいか?聞き出すまでは殺すんじゃあないぞ!」


新谷はそう言うと部屋をあとにした。


「ひっひひ・・・・はいはい・・・・殺しませんよ・・・・ 死なれちゃあ俺も面白くないんでね・・・」


男は注射された浩一を椅子に腰掛けさせて、両腕と両足、それに首を固定させた。


「おまえたちはもう部屋を出てもかまわない。後は俺に任せるんだ。


用ができればまた呼ぶから向こうで休んでいてくれ」


男は浩一とカエデを連れてきた連中にそう言って部屋から出るように指図した。


するとその時、カエデの意識が回復した。


「う・・・・・・うう・・・・・ああ・・・・こ?ここは?」


「おやぁ?お嬢さんもう目が覚めましたかぁ?かわいそうに・・・・もう少し気を失っていた方が、


この男のむごい場面を見ずにすんだのにねぇ?」


カチャカチャ


男はイスに座らされた浩一の横にある机の上に、様々な医療器具のような道具を並べ始めている。


「え?え?なんだよ?こういちか?そこに座らされているのは浩一なのか?」


床に横たわる重い身体を持ち上げてその彼女は、椅子の浩一にそう声をかける。


「なんだよ?どうしてそんなとこに座って?・・・・・・あ?」


その口ぶりからしてそれは、眠っている間にシノブへと戻った姿だったのだが、


眠らされて記憶が飛んだため、彼ははじめ状況が把握できない様子だった。


「こんなことって・・・・ ううう・・・・こういちがぁ・・・・浩一が殺されちまうよぉ・・・・


ああ・・・・ どうしてくれんだよ!おいカエデ!どう責任取るんだよ!」


シノブは泣きながら大きな声で叫びだした。


「なに勝手にオレに戻ってんだよ!おまえがここで引っ込んでちゃあ何にもならねえだろうがぁ!


さっさとまた入替われよ!オレじゃあ駄目なんだよ!おい聞いてるのか!かえでぇぇぇ!!!」


カエデからシノブに戻ったのは恐らく数分前の事だろう・・・


これまでは再びカエデに変われるのには数時間要した・・・・


シノブの心からの叫びも、恐らく無駄になると思われていたが・・・・


その時奇跡は起きたのだった。


「うううあああああ!!!そうだ!こいこい!」


彼の身体が小刻みに震えだした。


だが、その様子に・・・・・


いやそのシノブの言葉に反応した人物がもう一人いたのだった。


「なに?カエデだとぉ?・・・・」


それは浩一の腕に注射をした背の低い男だった。


「ううううああああ・・・・・ はあはあ・・・・・・」


その男の目の前で、シノブは再びカエデと入替わることが出来た。


ガチャン!!


その様子を見ていた男が突然うろたえだした。


「ばっ!ばかな!お!おまえは!!」


サッサッ!


カエデはシノブに変わって数分でまた戻れた奇跡に戸惑いながら、ゆっくりと立ち上がって


衣服に付いた汚れを手で払い落としていた。


そして次に男をきつく睨みつける。


「へ~~~~、こんな所に飼われてたんだぁ・・・・ ねえ?久しぶりじゃん?


梶原さん?でしょ?覚えてる?わたしのこと?」


カエデはそう言いながら一歩また一歩とその男に歩み寄っていった。


「うわぁああああ!くるな!くるな!おまえはなんだ!どうしてそこにいる!


おまえはオレが殺してピアスに閉じ込めたはずなのになぜそうして出てきている!」


男は間違いなくカエデが追い求めていた「梶原」だった。


彼は今もなお新谷の手足としてここにとどまっていたのだった。


「へ~~~~?あんたやっぱり凄いんだね?私をピアスに閉じ込める魔力を持っているだけあって、


今のこの姿でもちゃんと私のことが見えるんだぁ?」


ガシッ!!


「うぐぐぐ!!」


カエデは梶原のすぐ前までそう言いながら近付いて、いきなり彼の首を左手で掴んだ!


しかしすぐさま梶原は両手に持った医療器具の鋭利な先で、


カエデのその左手に攻撃を加えてもがいてきた。


シュ! グサッ!!


それはカエデの左手に突き刺さり切り傷を負わせたのだ。


「ウグッ!この!なにシノブの身体に傷付けてんのよ!!!」


バッキッイイーーーーン!!!


次の瞬間!


カエデはたまらずもう片方の右手で思いっきり強く、梶原の顔面に拳を見舞ったのだった。


「ぐわっああああ!」


ガッシャーンガラガラ!!!


梶原はそのパンチで後に吹っ飛び、机の器具も飛び散り散乱した。


「いってててて・・・・お~いてて」


カエデは男を殴った自らの右手を押さえて痛がっていた。


「ヤッパ男の子の力ってすごいよねぇ・・・・ 私が若い時はいくら殴ってもこんなに拳が


痛くなる事ってなかったもん・・・・いてて・・・・」


そして梶原は殴られた鼻を手で押さえてうずくまり、


その手の間からは大量の鮮血が滴り落ちていた。


ドガッ!!


「おい!かじわら!あんたわかってんのかぁ!」


ドガッ!!ドガッ!


カエデはそんな彼にさらに追い討ちをかけるように蹴り倒した。


「ウグッ!ひ!ひいい!!ずびばせん!ひいいい!ゆるじてくだざい!!」


鼻の骨が折れたのだろか?大量の鼻血が、彼の言葉を濁すのだった。


そんな彼の前にカエデは仁王立ちしてハイヒールで顔面を踏みつけながら


凄みを利かせてまくし立てた。


「さあ!白状しなさい!私を殺したのは誰かに頼まれたんでしょ?新谷?それとも他の誰か?」


「うっぐっぐぐ・・・・ううう・・・・・・・」


梶原は踏みつけられながらもなにやら薄ら笑いを浮かべている・・・・


「うげ?なにこいつ?踏まれて喜んでる?そんな趣味も持ってたんだ?」


「いっひひひ・・・・おまえを殺すように頼んだやつの事もいいけど、


それよりもっと面白いものを見せてあげようかぁ?」


梶原は血のふき出る口元を押さえながら身体を起こしてそう言い、


ゆっくりと部屋の片隅へと移動していった。


そしてそのすみにうずくまる一人の男性の腕を掴んで引きずり出してきたのだ。


「ほぉ~っれ、随分風貌が変わっちまっててわからないかもしれんがね・・・・


懐かしいだろ?おまえもこの男には随分恋焦がれていたんじゃあないのか?」


身体全体から異臭を放ち、立つ事さえもままならないやせ細った老人のようなその男は、


目からも生気を感じず、明らかに薬による人格破壊の兆候が見られていたのだった。


「はぁ?なに?この男が?なん??ん?え?ええ!!まさか?!!!」


最初はまったく気が付かなかったカエデも、近くでよくその顔を見詰めているうちに


昔の親しんだ笑顔が思い出し浮かび上がってきた・・・・


「え・・・・・うそ・・・・でしょ?・・・・」


両方の手で自分の口元を押さえて、ショックのあまりその両目からは涙が溢れ出そうとする・・・・


「チ?チーフ?・・・・・・新谷チーフ?・・・・・・」


そのかわり果てた姿の男とは、以前カエデが憧れ恋心を抱いた新谷チーフだったのである。


「うそでしょ!こんな!こんなむごい事を!どうして自分を救ってくれた恩人に、


あの男はこんな事が出来るのよ!」


グググググ!!


カエデの拳に力が入る!


ドサッ!


梶原は掴んでいた新谷チーフの腕を放した。


すると彼は自らの力では立っていられない為に、その場で崩れ落ちるように倒れこんでしまうのだった。


「あ!チーフ!大丈夫?しっかりして!チーフ!」


カエデはそんな新谷に駆け寄って必死にその身体を摩り懸命に介抱しようとする。


するとその一瞬の隙を突いて!


梶原が部屋のドアを開けて外へと飛び出していったのだった!


「あ!だめ!今外に出て仲間を呼ばれたら、警察が来る前に何をされるか!」


カエデは慌てて浩一の拘束具をはずして彼の身体を抱えて部屋から逃げ出そうとした。


(少しだけ・・・・・少しだけどこかで身を隠して時間を稼げれば・・・・


そうすればきっと優子ちゃんが通報した警察がここへ突入してくれるはず・・・・)


カエデはそう願い部屋のドアから外の廊下へと出た。



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イキそ・・・・ ラブラブ


これだけ連続だともうレン壊れちゃうかもぉ あせる


アン ドキドキ


.....ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪








あっはははは~ 音譜



(>▽<;; アセアセ


バカやってないで続き続き・・・




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  1. 2012/07/27(金) 15:25:34|
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