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変幻本舗

気がつけば・・・ あなたの身体も変化する

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ピアス×2 第四十九話



ピアス×2 第四十九話




カエデは自分の立場を把握できていない。


偽造身分証を使って口八丁で採用されたこの女に


探りを入れるのは店側にすれば当然だった。


カエデが実感したようにセラフィムは変わった。


当然売り上げも以前とは比べ物にならないくらい


跳ね上がったのも事実だった。




しかし・・・・・





戦後まもなくダンスホールとして


銀座の一等地にオープンした「セラフィム」は、


高度成長期の波にも乗り首都東京で


一流クラブの地位を確固たるものにした。



この店の顔になる事は一流の証とされ、


ここのVIPになる事は


「超一流への登龍門」 とまで囁かれたものだった。



だがそれほどのブランド力を手にした店側でも


その内部で一流の店セラフィムを


我が物にせんとする派閥抗争は激しく、


その利権と地位を手に入れるために


多くの争いも避ける事が出来なかった。


そしていつの時代でも経営者側に対する


不穏分子をあぶりだす為に、レオナのような役割を担う者を


配備するようになっていたのだった。




そんな事にも気が付かないカエデは、一人店を出た。



時刻は十二時前



あと数分で店は閉店時刻を迎える。


カエデは自分の腕時計を確認して


裏出口が見える場所へと移動した。


ホステスたちが帰路につくために使用する出口。


それを知っている彼女は路地裏に身を隠しながら


そのドアを見据えた。



すると・・・・・



「きゃ?」


いきなりカエデの頬に冷たい何かが触れた。


「な?なに?」


驚いて振り返るとそこには、


缶コ-ヒーを手にした浩一が立っていたのだ。


「よぉ?・・・・なにしてんだよ?」


身を隠しながら出入り口を見張る彼女に浩一はそう聞いてきた。


「えーー?なにしてるって?


あんたこそ何してんのよ?こんな時間にこんな所で?」


突然の予期せぬ出現者にカエデは驚きを隠せない。


「なにって、そんなの決まってんだろ?


カエデさんのお・む・か・え!」


「はぁーーー???」


「だって今日はうちに泊まるって家には嘘ついてんだろ?


じゃあ仕事が終わったら行く所はうちしかないじゃん?


だからすぐに来れる様に迎えに来てあげたんだよ」


浩一はカエデと眼を合わせずに恥ずかしそうにそう言い放った。


「はぁ~~・・・・・ あんたって子は~・・・・・ 」


カエデは大きくため息をつきながら、


彼の手を引いて身体を引き寄せた。


「あ?おい?・・・・」


そしてその厚い胸板に自分の顔をうずめて抱きついたのだった。


いきなり抱き疲れた浩一は、その場で両手を横にやり


おろおろとするだけだった。


「あああ・・・・・おい・・・・ちょっとこんなとこで・・・・・」


そんな浩一の言葉など無視して、


カエデは笑顔のままで彼の胸に顔を当てている。



そして・・・・



「ありがとぉ・・・こういちぃ・・・・・


 こんな所でもいいの・・・・しばらくこうしていたいから・・・・・」



カエデは彼の優しさが嬉しかった。


自分よりはるかに年下の男性がこんなにも自分を心配してくれている。


そんな彼の愛情が苦しくなるほど彼女はその身に感じていたのだった。



・・・・・・・・・・・・・・・



しかし・・・



しばらくそのまま顔をうずめていたカエデは


ゆっくりと顔を上げて浩一に言った。


「ありがと・・・・ でもね、この後はあなた一人で帰って・・・・」


「え?」


そんな彼女の言葉に浩一は唖然とする。


するとその時


それまでカエデが見張っていた店の裏口のドアが開いて、


一人の女性が姿を表せた。


「ほんとごめん!事情はまた明日ちゃんと説明するから!ごめんね!」


その女性の姿を確認したカエデは


それだけを彼に言い残してそこを離れた。


「あ!おい!ちょっと!」


カエデが走り去る姿を見て慌てて追おうとするが、


彼女が向かう先にもう一人の女性の姿を確認した浩一は


それを躊躇し再び身を潜めた。



裏口から出てきた女性とは・・・・




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っていうかぁ~~♪


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  1. 2012/04/26(木) 18:17:13|
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