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ピアス×2 第四十四話



ピアス×2



第四十四話





合図とともに分かれる研修生たちだが、


それらは自然に三方向に分散している。


厨房で掃除や手伝いをするもの。


ホールへ出て開店の準備にかかるもの。


そしてもう一グループは・・・・


・・・・・・・・・・・・・・




「へぇ~~~~、すっごぉ~~~い」


カエデはその研修生たちの動きのよさに感心してしまう。


「ちょっとぉ~、シノブおねえさまぁ~~!」


レオナはそんなカエデに声をかけた。


「え?なに?」


「え?じゃあないですよ!お姉さまも私と一緒にこっちへ来てください」


「あ!ちょ!ちょっとぉ~」


レオナはカエデの手を引いてそのまま厨房の掃除組へ向かった。


「新人はまずここからと決まってるんですよ。


だからレオナと一緒です♪」


カエデと一緒にいれるので嬉しいのか、


彼女は笑顔でカエデに布巾を手渡した。


「へぇ~、そうなんだぁ。あなたもまだ新人なんだ」


「はい・・・・新人っていってももう一年ほどになりますけどね」


「うんうん・・・・え?・・・・いちね~~ん!?」


「はい・・・・・・・そうですよ・・・・・」


「ちょっとぉ?いちねんって?もう新人じゃあないじゃん」


「・・・・・でもそれは仕方ないんです・・・・・」


「どういうこと?」


厨房に残って掃除や手伝いをしているのは五~六名の研修生だった。


レオナとカエデはその中でまわりに気が付かれないように


小声で話しながら掃除を行っていた。


「研修生は総勢二十名でした。そこにお姉さまが加わって二十一名です。


新人は実に半年振りなんですよ」


「そ~~なんだぁ・・・半年振りかぁ・・・・・」


それはカエデが現役だった頃もあまり変わらない。


それだけこの店で働く事は狭き門であり、


なかなか叶うものでもないのが現実だった。


「お姉さまはどなたの紹介でこられたのですかぁ?」


「ん?紹介?・・・・ちがうわよ?」


「え?ちがうって?」


「誰の紹介もなくて面接してもらったのよ」


「はい?」


「いや・・・・だからぁ、め・ん・せ・つ・だって」


「いやいや、そんなのってありえないですよぉ」


「ありえないって?だって私は前も・・・・・」


「え?まえ?」


「あ~~~~~ちがうちがう!なんでもないよ」


二人がそこまで話していると・・・・


「おい!そこの二人!喋ってないでこっちをやれ!」


奥の部屋から男の呼ぶ声が聞こえた。


「あ?はぁーい、すぐに行きます!」


レオナはその声に返事をしてカエデに向かって舌をペロッと出して


彼女の手を引き声の方向へ向かう。


呼ばれた先には一人の黒服がいた。


「ん?そっちは新人か?珍しいな」


黒服の若い男は、ホストのようなすらっとした美男子だった。


「ああ・・・はい、シノブといいます。どうぞよろしくお願いします」


カエデはその男に深々と頭を下げて挨拶をする。


「おう!まあ頑張りな。それよりこの部屋を掃除しておくんだ」


その場所は男性黒服店員の控え室である。


「はぁーい、わかりましたぁ~」


レオナは心得た様子でそれに返事を返す。


黒服の男はそれを聞くとすぐに部屋を出て行った。




一方カエデはここでも昔を懐かしんで


「懐かしいなぁ・・・・この部屋はそのままなんだぁ・・・・」


まわりを見渡してそう呟いていた。


レオナはいつものことのように手際よく部屋の掃除にかかりだし、


カエデにもうまく指示を出しながら先ほどの話しに触れた。


「だからぁ?面接って?ありえないですって?」


「だって~、ほんとだもん」


床を拭くモップの手を止めてそれに寄りかかるようにレオナは続けた。


「そりゃーお姉さまが綺麗で素敵なのは認めますよぉ・・・・


でもね、このセラフィムでこの十年間でも面接で採用された女性って


五人ほどしかいないんですよぉ?」




するとカエデはテーブルの上を布巾で拭きながら


「じゃあ私が六人目ってことじゃん」 


と、そう答えた。



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ゆるりゆるりと更新中~ 音譜


(*^.^*)


世の中をなめきった生き方してみたぁ~い


なんて思ってるんですよ~


(#⌒∇⌒#)ゞ




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  1. 2012/04/21(土) 11:28:00|
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