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変幻本舗

気がつけば・・・ あなたの身体も変化する

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見たくない人は見ないで下さい



先に言っておきます。




超~ロングバージョンですので・・・











前回のラストシーン




ウイリアムは萌子の身体をグルリッっと回転させて


向かい合って抱き合う形にし、突然キスをしました!


「うぐぐぐぐぐぐ!!!」


萌子が目を見開けて驚きます。


落下していきながら、そのキスは続きます。


暴れていた萌子の動きが次第におとなしくなりました。


そしてしばらくしてからスッと唇を離したウイリアムは


萌子の耳元でゆっくり話しました。



「いきなりキスしてゴメン・・・でもこうするしか


君を守れないと思ったんだ。許してくれ萌子・・・」



ようやく状態が読めて落ち着いた萌子。


それまで取り乱していたことが恥ずかしくなってきたのでした。







蒼いダイヤ 新バージョンで再開





真っ暗な闇夜に浮かぶ炎上した機体は萌子の目に美しく写った。



しかしそれは、これから彼女達を待ち受ける苦難の幕開けにも思えた。



ドッシャ!



ガサガサ!



バッサーー!!



「いったーーーい!キャア!」



三つのパラシュートはそれぞれがほぼ同じ場所に降下した。



ガチャガチャ



ビシュ!バサバサ!



三人の男たちは慣れた手つきでそれを身体から取り外し


装備の確認に入っていく。



小向はスッと萌子の元へ近寄り身体を気遣ってきた。



「大丈夫?どこも怪我してない?」



一方山井はすでに自分の撮影器具をチェックして


周りを見渡している。



こういう場所が不慣れなのは萌子だけだった。




「え?あ・・・ええ、大丈夫よ、ありがとう」




悔しかった



日本では・・・



都会ではキャリアウーマンで仕事をバリバリにこなして



周りの人から一目置かれていた萌子も



ここでは完全にお荷物だった・・・




(足手まといなんだ・・・)



横に目をやれば先ほど一緒に降下してきたウイリアムがいる。



状況も把握できずにパニックになっていた自分が恥ずかしかった。



それでも彼らは命をかけて私を守ろうとするだろう・・・



そんな自分の未熟さで迷惑をかけるのが悔しくて、



萌子はポロポロと涙を流してしまった。




小向 「え?どうしたの?萌子さん?どこか痛むの?」



カチャカチャ!



自分の装備を確認するウイリアムも萌子の様子が気になった。




萌子 「あ?ゴメン・・・なんでもないの。大丈夫だから心配しないで」



萌子はさっさと涙を拭って小向に答えた。



「オーーー!ダイジョウブデスカ?どこか痛みますか?」



ウイリアムも突然大げさに声をかけてきた。



「アハハハ!・・・だから顔近いって!大丈夫だから!」



萌子はウイリアムの顔を手で押し返して答えた。




一緒に降下してきたウイリアムなら



萌子がどこか怪我をしたかどうかなどすぐにわかるはず。



無傷とわかっていても気にかけて元気付ける為に



ワザと大げさに声をかける様などが



萌子にはよくわかっていた。



(もう・・・バカなんだから・・・)



萌子は出発の準備をするウイリアムの背中を見ていた。



「あなたを守る為にはこうするしか・・・」



さっきの彼の言葉が急によみがえってきた。



ドキドキドキドキ


(ヤ・・・ヤダ・・・なに?なんでドキドキするんだろ?)



熱い胸板に身体を預けて、たくましい腕で



抱かれながらのキスを思い出す萌子だった。




「よし!出発するぞ!」



ガチャリッ!



銃に弾丸を装填し終えた音とともに



ウイリアムが全員に声をかけた。



「ここは機体の墜落場所から近すぎるので少し移動する!」



確かにあれほどの墜落があれば、



この国の兵士たちが調べに来るだろう。



つまり・・・資料で見たあの化物たちが



ここへ迫ってくるということだ。



6人は足早に移動を始めた。



「ハアハアハアハアハア・・・・」



ここでもやはり萌子が遅れ始める。



小向 「大丈夫ですか?ハアハア・・・


    もう少しペースを落とすよう言いましょうか?」



小向は萌子の横に並んで声をかけた。



萌子 「ハアハア・・・ほっといて・・・はあはあ」



小向 「え?」



萌子 「いいから!ハアハア・・・これいじょう喋らせないで!」



話すのも辛い・・・



もう体中がギシギシと悲鳴を上げている・・・



私はなんでこんなところにいるんだろ?



いったいなにしてるんだ?




駆け足での単調な移動で、萌子の頭にいろんなことがよぎり始めた。



小向はそんな萌子に気を向けながら少し距離を置いて駆け出した。



(ハアハア・・・なに?あの子?こんな場所すごく慣れてるみたいで、



 体力もすごくあるし落ち着いてる・・・)



同じ女性である小向の動向に自分を重ねて比べ、



なおさら自らの不甲斐なさを実感する萌子だった。



ガッチャガッチャ!!



そんな萌子の横に走りながらウイリアムが並んできた。



「大丈夫?無理なら言ってくださいよ」



萌子は チラッ っと、横目で彼を見ただけで、



すぐに返事はしなかった。



(ハアハアハア・・・)



ウイリアムは約50kg程もある武器や弾薬を抱えながら走っている。



それも軽々とした足取りで、満面の笑みを萌子に向けていた。




そしてしばらくして彼女は 



「も・・・問題ないわ!」 と、はっきりとした口調で言い放った。



そんな萌子の目にウイリアムの丸太のような



太い二の腕が飛び込んでくる・・・



筋肉隆々のそれを彼女は直視できないでいた。



「ア~ハハハハッ!OK!じゃあもう少し頑張ろう!



そしてもう少し移動したら、今夜の寝床はそこにしよう」



ウイリアムは大きな声で他のものにも聞こえるように言った。




それから数十分はたったのだろうか




萌子は大の字になって横たわっていた。



ハアハアハア・・・・



他の兵士たちは簡易テントを張り寝床の準備をしていた。




「今日はもうこれ以上の移動はせずに、ここでテントを張ります」




そう説明されて山井も小向もテキパキと作業を手伝う。




しかし萌子は手伝うどころかまったく動けないでいた。



体力差!



経験不足!



その言葉が萌子を追い詰める。




ハアハア・・・



(私に・・・こんな私に何が出来るの?)



ここまで懸命についてきたものの、気力も失せて



起き上がる事さえ出来ない萌子のそばに、ウイリアムがやってきた。




ガバッ!




キャッ!





ウイリアムは萌子を勢いよく抱きあげた。




いきなりお姫様のような感じで持ち上げられて、萌子は動揺した。




「なっ!なにするの!おろして!ウイリアム!おろしなさい!」




暴れても萌子の非力では、身動きすら許されなかった。



「アハハハ!萌子軽いね!」



「え?」



「腕も足も細いよ」



ドキッ!



萌子は自分の非力さを指摘されると思い、何も言えずにいた。



するとウイリアムは



「こんなに細い身体でよく頑張った!



ここまであんなスピードで付いてこれるとは思わなかったよ」



萌子をしっかりと抱きかかえながら言う。



他の兵士や山井、小向もそんな二人には目もくれずに作業を続けていた。




「何度も言うように無理なら無理と言ってくれ。



向こうの二人と君は明らかに違うんだ」




「え?ちがうって?」




「山井や小向は日頃からこういう場所へ行く事を想定して、


最低限のトレーニングを積んでいるようだ」



小向がそれを聞いて、萌子の方を見ながらニコリと微笑んだ。



「だが君は違う。こんな細い手足で何が出来る?


そんな劣等感に襲われて気力も失いかけてないかい?」




図星だった




全てを見透かされて萌子は恥ずかしかった。



「いいかい萌子。一番大事なのはここだ!」



ウイリアムはドン!と自分の胸を拳で叩いた。




「君がこういう場所で劣っているのは当然なんだ。


恥ずかしい事でもなんでもない!


頑張っても無理な時はすぐに言ってくれ。


その為に僕たちがいるんだから。」




「ウイリアム・・・」




萌子の目に涙が浮かぶ



「この作戦で一番重要なのは大坂とのコンタクトだけど、



それ以上に大事なのは全員が無事に帰るということなんだから」



ウイリアムは抱きかかえる萌子を見つめながら言った。



「う・・・う・・・・」



萌子はそれまでこらえていたものが一気に噴出した。



「うわーーーん!!あああ~~~~ん」



今自分が置かれている状況への戸惑い。



恐怖や劣等感



そのどれもが萌子を追い詰めていた。



しかしウイリアムの優しさで何とか我を取り戻せた萌子だった。



「おお~~!モエコ・・・なんて君はキュートなんだ・・・」



ウイリアムは泣きじゃくる萌子にそっと口を近づけていく



「う・・・ヒック・・・う・・・?え?・・・え?」



泣き止んで気付けば目の前にウイリアムの唇が見えた。



「ちょ!ちょっと!だめ!まって!」



萌子は慌てて両手を広げてウイリアムの顔に宛がい押し返した。



「ウップ!あうあう!まただめでぶか・・・」



「だめー!それとこれとは違うでしょ!早くおろしてー!」



抱きかかえられていた萌子はゆっくりおろされて、しっかり立ち上がった。



ウイリアムは口をへの字にさせている。



その様子をエドワードとシモンは「クックククク・・・・・」と



薄笑いを浮かべてみていた。



さっきまで立ち上がることも出来なかった萌子が



今はもう作業を手伝おうとしている。



「小向さん、私にも出来ることある?」



ウイリアムはそんな萌子をジッと見詰めて微笑んでいた。











つづく











おつかれさまでした。




そして最後まで読んでくれて



有難うございました。





  ペコリ


レンのココロ





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  1. 2011/05/20(金) 16:59:01|
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